売掛金と買掛金

取引発生日と決済日が異なる場合の処理方法

通常のお店で買いものをする場合は、商品購入と同時に代金を支払うことが多いでしょう。 しかし、ネット上ではそうではありませんね。 アフィリエイトなら、報酬の支払いは1〜2ヵ月後ですし、ネットショップなら、クレジットなどで代金回収があとになることもあるでしょう。

このように、取引をする場合、商品やサービスを提供する日時と、代金を受け取る日時は必ずしもいっしょではありませんね。 むしろ、異なることのほうが多いかもしれません。 そのような取引の記帳方法の解説です。

売掛金とは

帳簿をつけるときは商品やサービスの提供日時が取引の行われた日時になるのですが、代金の支払いも同じ日に行うとは限りません。 商品やサービスの提供をしたが、その対価をまだ受け取っていない場合、そのお金は売掛金として帳簿に記入することになっています。

アフィリエイトの場合、ASPにもよりますが、報酬発生から支払いまで2ヵ月ほどかかります。 売掛帳に記入する場合は、報酬発生日に売掛金として記入しておきましょう。 (借方に売掛金10000円、貸方に売上げ10000円のようになります。会計ソフトの利用をお薦めします。)

また、ネットショップやオークションなどで、代金後払いで商品を発送した場合も、帳簿には売掛金として記入しておきましょう。

逆に、商品提供よりも先に代金を受け取った場合は、前受金として処理します。 例えば、料金前払いで月極広告を掲載する場合などです。 取引発生日は商品を提供した日になります。

年度をまたがって支払われる場合

12月の報酬が、翌年2月に支払われる、というケースも良くあると思います。 そのような場合、取引発生日が含まれる年の売上になります。(発生主義と呼びます。) 例えば、2005年12月の報酬が、2006年2月に支払いの場合、2005年の売上になります。

買掛金とは

買掛金とは、ちょうど売掛金の反対で、商品の仕入れが先で、代金後払いの場合、未払いの代金のことをいいます。

アフィリエイトの場合は、買掛金が発生することはほとんどありませんが、ネットショップやオークションで商品を仕入れる場合は、仕入れた日に買掛金として帳簿に記入しておきましょう。 (借方に仕入れ10000円、貸方に買掛金10000円のようになります。)

先に支払いをして、後で商品を受け取る場合は、前渡金として処理します。 この場合も、実際に商品を受け取った日が取引発生日になります。

掛取引のまとめ
商品が先 支払いが先
商品を提供する 売掛金 前受金
商品を受け取る 買掛金 前渡金

なお所得300万円以下の場合は、現金主義(代金を受け取った時に売上げとする)を選択することが可能です。(要届出)

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